サイモンとガーファンクルのレコードを聴きながら

レコードプレイヤーで朝からサイモンとガーファンクルを聴いている。

昨日遅く、研究室で締め切りに間に合わせるため事業計画を書いていた時、旧友から電話。

 

共通の友人で、私の幼馴染みの訃報。

 

3月に東京で飲む予定だったが、体調が悪いのでと直前になって参加できないと連絡してきた。余裕ができたら見舞いに行こうと思っていつつ、なかなか機会がなく気になっていた。

向かいの家に住んでいた2週間違いの幼馴染みで、兄弟のようにして育った。喧嘩したのは1度だけ、理由も何も忘れたけれど、いまだに喧嘩したことだけが記憶に残っていて、よほどその時まいっていたんだと思う。

鯉のぼりの前で新聞紙のかぶとをかぶっている写真が残っている。

色あせた白黒写真の思い出。

学区が違って小学校は別だったが、いつも遊びはいっしょだった。

中学校は同じくなって、小さかったのにやつだけがどんどん背が高くなって追い抜かれた。

同じ高校の1年の夏、自転車にテントをつけて二人で佐渡を一周した。

初めての冒険旅行。

高校の2年の夏、今度はリュックにテントをくくりつけて、北海道を一周した。

ストレートでやつは大学に入り、私は1年遅れで同じ大学へ。

いつも負い目を感じながら青春を過ごした。

年に何回か会う年もあれば、何年も会わないこともあった。

そしていつの間にか二人とも還暦をすぎていた。

何も話をしなくても分かり合える、そんな友・幼馴染み。

逝ってしまった。

 

そういえば小さい時から何度も見舞いに行った。

自分は一度も見舞ってもらったことはない。

ずるいぞ、今度も私が葬儀に出かけることになってしまった。

 

母の死。

叔父の死。

となりのおやじさんの死。

今週は学生の死ではじまり、友人の訃報で終わった。

週末に締め切りのある重い仕事が重なり、心にも物理的時間にも余裕のないときに限っていろいろ重なってしまう。

 

コーヒーを飲み、サイモンのガーファンクルのレコードを聴いている。

この時間だけ、ブログを書き、気持ちを整理したい。